イタリア教育情報

イタリアの公教育省は2020年11月に2018/2019学年度における障害のある生徒についての基本データを以下のような表紙をつけた資料を公表した。

以下の表から分かるように、イタリアでも学校に在籍する障害のある児童生徒数が増えていることが分かる。しかし、2004/2005学年度には幼児学校から高校までの学校に在籍する児童生徒数に占める障害のある児童生徒の割合は1.89%だったのが、2018/2019年度には3.31%までに増加している。

 周知のようにイタリアの特別学校にはごくわずかの児童生徒しか在籍していないので、特別学校から通常の学校に障害のある児童生徒が移ってきたわけでない。したがっていわゆる「発達障害系」の子どもたちの認定増加が予想されるが、その経年データは示されていない。

 *関連資料 「平成22年度障害のある児童生徒の就学形態に関する国際比較調査報告書」

  平成22年度障害のある児童生徒の就学形態に関する国際比較調査報告書 - 内閣府 (cao.go.jp)


 以下の第9グラフは中学校に在籍する障害児の障害種別の割合である。

嶺井正也の教育情報

日本やイタリア、国際機関の公教育政策に関するデータ、資料などを紹介する。インクルーシブ教育、公立学校選択制、OECDのPISA、教育インターナショナルなどがトピックになる

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