’Towards inclusion in education: status, trends and challenges: the UNESCO Salamanca Statement 25 years on’
これが刊行されたのは、もう去年のことになり、2020年10月6日である。1994年6月にスペインのサラマンカ市で採択されたユネスコのこの宣言から25年が経過した2019年には、これを記念したいくつかの事業が行われた。その一環がこの冊子の編集刊行であった。
その「まえがき」の一部は以下の通り。
「2019 年はスペインのサラマンカで開催された特別ニーズ教育に関する世界会議の 25 周年になる。会議では、92 の政府と 25 の国際機関の代表者が、身体的、知的、社会的、感情的、言語的またはその他の特性に関係なく、すべての子どもたちを受け入れるよう学校に求める行動枠組を採択した。
サラマンカで詳述された原則は教育におけるインクルージョンの重要性を理解するための基礎となった。それ以来、インクルージョンの概念は広がり、すべての学習者が等しく重要であり、妥当で、質が高く、公平で効果的な教育機会を受ける権利があるという前提の下で、すべての学習者に対応するものとなっている。この概念は持続可能な開発のための 2030 アジェンダ、すなわち教育システムを「万人のためにインクルーシブで公平な質の高い教育と保証し、生涯学習の機会を拡大する」ものにするという目標 4 (SDG4) によって強化されている。」
その章立をいかに掲載しておく。第Ⅳ章「前進するために」では「行動 1: 教育におけるインクルージョンと公平性が意味を明確に定義し、確立する 。行動2: エビデンスを使用して、学習者の参加と進歩に対する文脈上の障壁を特定する。 行動 3: インクルージョンと公平性を促進するために教師を確実に支援する。 行動 4: すべての学習者を念頭に置いてカリキュラムと評価手順を設計する。 行動5: すべての学習者が関与するような方法で教育システムを構築し、管理する。 行動 6: 教育におけるインクルージョンと公平性を促進する政策の策定と実施にコミュニティが関与する。」といった行動が勧告されている。
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