2021.06.29 00:52誤解していたコミュニテイースクール:『教育改革の終焉』で教えられたこと 市川昭午著『教育改革の終焉』(教育開発研究所、2021年5月)を読んでいたら、「あれ?!」と感じたところがあった。それは第Ⅵ章 公立学校の管理運営ー学校選択と運営参加」第五節「コミュニティ・スクール概念の混乱」の部分である。 これまで私は、現在制度化されているコミュニティ・スクールは、小渕内閣の時に設置され、森内閣が引き継いだ「教育改革国民会議」の「教育を変える17の提案」で提示されたものがそのまま具体化したものと思い込んでいた。 しかし、同書を読むと。「それは違う」のである。 そもそも同提案で提言されていたのは「地域独自のニーズに基づき、地域が運営に参画する新しいタイプの公立学校(“コミュニティ・スクール”)を市町村が設置することの可能性を検討する...
2021.06.14 00:27サラマンカ宣言と「インクルーシブ教育」 1994年にスペインのサラマンカで採択されたユネスコのサラマンカ宣言に、統合教育ではなく「インクルーシブ教育」が持ち込まれるようになった経緯を分析してみた。『専修大学教職研究 第1号(創刊号)』(2021年2月)に投稿したもの。