これから読む報告書『インクルージョンを”当たり前”に』

この報告書はイングランドの「インクルーシブ教育同盟」の前ディレクターのタラ・フラッド(Tara Flood)がチャーチル財団の資金をえて、フィンランドとカナダを訪れ、同地でのインクルーシブ教育について学んだことをまとめたものである。2019年発行である。まず、主な調査結果(key finfings)について紹介

 主な調査結果

 私の調査結果は真にすべての生徒をインクルードできるように教育制度を変革する、そのために必要な重要な概念に焦点をあてている。

 分離(segregation)を非合法化し、インクルージョンを可能にする法的枠組みの必要性

インクルージョンに必要な柔軟性があり、リソースが豊富でだれでも受け入れる(welcoming)学校。


 ・学校と教室が知識と技能が等しく評価される、多様な能力のある生徒がともに学習することが中

  心となる共通の学習環境になること。 

 ・すべての生徒が学習と学校生活のあらゆる側面に参加するために必要なサポートを受けられるこ

  と。

 ・教師とスタッフがインクルーシブ教育における自信、技能、リーダーシップを構築できるよう

  にする研修と支援。

  ・学校、生徒、家族、地域社会間の協働的な意思決定と問題解決を促進する仕組み。


嶺井正也の教育情報

日本やイタリア、国際機関の公教育政策に関するデータ、資料などを紹介する。インクルーシブ教育、公立学校選択制、OECDのPISA、教育インターナショナルなどがトピックになる

0コメント

  • 1000 / 1000