https://agsd.org.uk/wp-content/uploads/2024/06/UK_DTX401-Ph3.pdf
*英国の糖原病協会のHP[に掲載(2024年8月15日確認)されたⅠa型糖原病に治療薬についての情報があったので、ここに紹介。日本でもほぼ同時期にhttps://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT2073230126でとりあげらている。
英国糖原病協会様
GSDIa の潜在的な治療薬として研究中の AAV8 遺伝子治療薬 DTX401 に関する最新情報を継続的に知りたいというご要望にお応えするため、Ultragenyx は、進行中の第 3 相 GlucoGene 試験 (2020-004184-2) の肯定的なトップライン結果(*1:訳者注)について昨日発表したことをお知らせします。このランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、8 歳以上の 46 人の参加者に DTX401 またはプラセボが投与されました。
*1:「臨床試験の結果が主要評価項目に達成したか否かを評価した結果レポートのこと。全体
の結果を詳細に解析したフルレポートに対し、速報的な意味合いを持つ。製造販売承認申請
の重要な判断材料となる。」(https://ibd.qlife.jp/glossary/topline)
トップライン発表の概要は次のとおりです。
• 研究の主要評価項目は達成され、DTX401(*2:訳者注) による治療により、48 週目にプラセボと比較して毎日のコーンスターチ摂取量が統計的に有意かつ臨床的に意味のある減少を示したことが示されました。 • DTX401 で治療したすべての参加者は、血糖コントロールを維持しながら毎日のコーンスターチ摂取量を減らすことができ、48 週目には平均減少率は DTX401 グループで 41.4%、プラセボ グループで 10.1% でした。
*2 https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT2073230126
によると「糖原病Ia型患者を対象としたグルコース-6-ホスファターゼのアデノ随伴ウイ
ルス血清8型媒介性遺伝子導入の第III相試験」と紹介されている。
• 安全性プロファイルは許容範囲内であり、第 1/2 相研究の結果と一致していました。AAV 遺伝子治療による肝臓への予測された影響はすべて重篤ではなく、予防的コルチコステロイド療法で管理可能でした。
• すべての実験薬と同様に、現時点では DTX401 の安全性と有効性はまだ確立されていないことを覚えておくことが重要です。
今後のこと
• 今年後半に開催される科学会議でデータを発表する予定です。
• この研究に参加したすべての患者の継続的な参加は、研究の成功にとって依然として重要です。第 1/2 相研究からわかっているように、コーンスターチ摂取量の削減は時間の経過とともに継続する可能性があり、規制当局の承認を得るためには長期データが不可欠です。
• AAV8 クラスの効果と危険性を含む DTX401 の安全性プロファイルは、研究と長期追跡調査を通じて引き続き監視されます。 • 2025 年に販売申請を支援するために、世界中の規制当局と協議する準備をしています。販売申請が提出されると、規制当局はそれを慎重に審査し、実験薬が高品質で安全かつ効果的であると見なされ、利点と危険性のプロファイルが良好で、臨床試験以外での使用が承認されるかどうかを判断します。
Ultragenyx を代表して、この遺伝子治療プログラムを支持してくれた GSDIa コミュニティに感謝したいと思います。数年前に研究を開始した皆様の早期支援から、DTX401 研究に参加している患者様やご家族、この研究に貢献している臨床医や研究者の皆様まで、私たちは皆様と共に DTX401 の開発を迅速に前進させるべく尽力できることを光栄に思っています。
まだやるべきことは山ほどありますが、これはコミュニティにとって重要な節目であると認識しています。私たちは、プログラムの進展に合わせてタイムリーな情報を共有することに引き続き尽力します。
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