2021.05.30 00:06ユネスコ『教育におけるインクルージョンをめざして:現状、動向と課題:サラマンカ宣言から25年』 』’Towards inclusion in education: status, trends and challenges: the UNESCO Salamanca Statement 25 years on’ これが刊行されたのは、もう去年のことになり、2020年10月6日である。1994年6月にスペインのサラマンカ市で採択されたユネスコのこの宣言から25年が経過した2019年には、これを記念したいくつかの事業が行われた。その一環がこの冊子の編集刊行であった。 その「まえがき」の一部は以下の通り。「2019 年はスペインのサラマンカで開催された特別ニーズ教育に関する世界会議の 25 周年になる。会議では、92 の政府と 25 の国際機関の代表者が...
2021.05.11 00:58ついに岩見沢市も学校選択制見直しへ2005年度から中学校7校を自由に選択できる制度を実施していた北海道岩見沢市がついに選択制廃止に舵をきった。その資料が以下のとおりである。 なお、この決定のもとになった「岩見沢市立学校通学区域審議会答申」(令和2年12月23日)は学校選択制の課題について次のように指摘している。******************************選択制度を利用する生徒の多くは、自ら取り組みたい部活動や、新しい環境での生活の実現により、中学校生活への期待や意欲の向上に繋がったと考える。しかし、平成17年度の制度導入時から、児童生徒数は年々減少傾向にあり、一方で、制度利用者数は、毎年、一定程度維持されていることから、制度導入時と比べて各学校に対する影響が大きくなって...
2021.05.11 00:58ついに岩見沢市も学校選択制見直しへ2005年度から中学校7校を自由に選択できる制度を実施していた北海道岩見沢市がついに選択制廃止に舵をきった。その資料が以下のとおりである。 なお、この決定のもとになった「岩見沢市立学校通学区域審議会答申」(令和2年12月23日)は学校選択制の課題について次のように指摘している。******************************選択制度を利用する生徒の多くは、自ら取り組みたい部活動や、新しい環境での生活の実現により、中学校生活への期待や意欲の向上に繋がったと考える。しかし、平成17年度の制度導入時から、児童生徒数は年々減少傾向にあり、一方で、制度利用者数は、毎年、一定程度維持されていることから、制度導入時と比べて各学校に対する影響が大きくなって...
2021.05.03 08:092006年4月20日参議院文教・科学委員会議事録「学校教育法の一部改正について」https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=116415104X009 それまでの「特殊教育」から「特別支援教育」への転換を画することになった学校教育法の一部改正について、サラマンカ宣言に即したインクルーシブ教育の考え方について意見を述べた、その記録である。最初に意見を述べた部分を以下に記しておきたい。************************************○参考人(嶺井正也君) 御紹介いただきました専修大学の嶺井と申します。 私は、障害児を普通学校へ全国連絡会という保護者や当事者の団体と一緒に活動をしております。その関係で、統合教育やインクルーシブ教育が進んでおります...