2025.04.25 00:45主幹教諭ー指導教諭ー主務教諭ー教諭という階層今国会で審議されている、何とも長い名前の「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律案」(略:給特法一部改正) 公立学校の教員に「残業代」を支給しない代わりに出している「教職調整額」を現在給料の4%を、来年度から1%づつ挙げ、最終的には10%にすることが改正案のメインであるが、もう一つ大きな改正事項がある。 「主務教諭」という新しい職を教員制度に位置付けるというもの。 実はこの新しい「主務教諭」が、これまでの制度のなかでどこに位置づくのかがはっきりしなかった。いろいろ調べてみたら、次のように主幹教諭と教諭との間に設けられるという説明が多くあった。
2025.04.21 08:55伊集院九華の足跡をたどる その1足利学校第七代庠主(しょうしゅ)となった大隅国出身の伊集院九華に関する興味深い論文がある。大隅史談話会の会誌「大隅』の第一号に寄せられた永井彦熊氏の原稿である。同誌にあった論文のコピーを鹿児島県立図書館から取り寄せたものである。古い雑誌コピーであるため判読できない文字が多々あった。その部分は?としている。 なお今回は全文を掲載できないので、その1とする。
2025.02.13 06:36 『教育と文化』第100号をもって廃刊に私が所員、復代表、代表(後に所長)として関わっていた国民教育文化総合研究所の季刊誌『教育と文化』が第100号をもって廃刊することになった時、求められた書いた一文である。
2025.02.04 23:50イタリアの週刊誌「キリスト家族」(1993年3月24日号)のインタビュー記事kiriauto 1992年4月から1993年3月の一年間、イタリアのミラノ大学での在外研究でミラノに滞在した。日本への帰国の直前に「なぜ、イタリアの教育を研究に来たのか?」というインタビューを受けたことがある。同時に、日本の受験競争についての質問も受けた。
2024.12.28 08:42「大隅の鴻儒・九華と足利学校」について*「鴨着く島」というタイトルでブログを書いていらっしゃる鹿屋市在住の方に問い合わせたことに対する以下のようなコメント(2019年11月13日付)をいただいていたのに、2024年12月27日にようやく気がついた。非常に貴重な御指摘なので、ここに引用させていただくことにした。2019-11-13 09:59:05 | おおすみの風景
2024.12.16 07:41子どもの権利条約の視点から教育基本法改正政府案を読む<本稿は2006年7月に、同年12月に強硬された教育基本法全面改正を前にした書いた原稿である。> 周知のように、国連の子どもの権利条約は1989年11月20日に国連総会で採択され、1990年の9月2日発効した。日本は政府による批准がおくれ、1994年5月16日になってようやく批准をした。その後、子どもの権利委員会が1998年6月5日に第一回総括所見を、2004年2月に第二回総括所見を日本政府に提出した。 しかし、その総括所見による子どもの権利保障はなかなかすすんでいない。それどころか、子どもの権利条約に精神を踏みにじる教育基本法「改正」案が国会に上程される状況になっている。ゆゆしき事態だといわざるを得ない。 子どもの権利条約の観...
2024.10.11 08:53英国の,糖原病(GSD1)の女子大学生 私の名前はシアラです。ニューカッスル出身で、2000年生まれの18歳です。家族の中でグリコーゲン貯蔵病1aを患っているのは私だけです。生後6か月のときに診断されました。 私はどんな運動も嫌いで、炭水化物や甘いものの多い食事をしていました。これが長い間続いたため、お腹がかなり膨らみ、身長が低く、髪の毛は細く短く、薄く、薄かったです。
2024.09.03 08:26 二冊の本の第一印象アントネット・ムーラ『イタリアのフルインクルーシブ教育 障害児の学校を無くした教育の歴史・課題・理念』(明石書店、2022年)とガート・ビースタ『教育にこだわるということ 学校と社会をつなぎ直す』(東京大学出版会、2021年)の二冊をざっと目を通した印象を記しておきたい。良書を深く読み込んだ上での感想でしかない事を、あらかじめ断っておきたい。まず最初の本。主題の「フルインクルーシブ教育」の「フル」という形容詞はイタリアでほとんど見かけない。この点について違和感を覚えたが、副題に「障害児の学校を無くした」とあることについて、あきれてしまった。以前、アメーバブログにも書いたが、イタリアには特別学校が現存するからである。その証拠の一つがミラノのある「ラリッ...