2025.06.07 02:19教育インタナショナルだより読者の皆様へ 世界中で、教育システムを含む最も弱い立場の人々を標的とする極右(far-right)イデオロギーの、憂慮すべき急増を目の当たりにしています。教室から国家政策の議論に至るまで、苦労して勝ち取った権利が攻撃されています。偽情報(disinformation)が蔓延するにつれ、教育、そして教員の学問の自由と自律性は、戦場であると同時に、希望の光でもあります。 しかし、私たちは真にインクルーシブな世界を築くための闘いを決してやめません。組合の組織化、アドボカシー、支援、教育など、あらゆる手段を講じることで、真の変化を実現することができます。 私たちの組合は最前線に立ち、インクルーシ...
2025.05.27 21:57伊集院九華の足跡 その2 鹿児島県大隅地方の郷土史を研究しているグループのリーダーだった永井彦熊氏の論考「大隅の鴻儒九華と足利学校」(『大隅史談話 創刊号』所収)の書き起こし文章を引き続き掲載する******************************************九華歸國の意志然し九華も寄る年波の繁くして故郷懐しくなったのであろう。学校は八世校主宗銀に譲り、大隅の故郷へ歸らんと発足した。時に永禄三年九華六十一歳、周易一百日の講義を終へ歸途についた。時に織田信長が駿遠参の雄 今川義元を桶狭間に破った年である。 此の事文選三十九巻末に左の如く記してある。 九華六十一歳周易一百之会十有六度伝授 之徒以上百人也欲赴郷梓之時云々 とあり、此の戦国禍...
2025.05.10 07:365月3日「憲法記念日」、沖縄での西田昌司議員発言へのコメント その2すでに本日5月10日の拙ブログで、この発言への最初のコメントをかいたが、彼の講演を最初からきき、あらためて追加のコメントを書くことにした。西田議員は冒頭で次のように発言している。「日本国憲法の公布日は11月3日、今では文化の日であるが、以前は明治節、すなわち明治天皇の誕生日である。つまり、明治憲法といわれた大日本帝国憲法をなくして、日本国憲法に振り替えた、と。まさにわざわざ明治天皇の誕生日にやっているわけで、まさにこれは占領政策そのものなんですよ。要するに、アジア唯一の独立国で憲法をもった日本をアメリカが征服して、日本人に占領されたということを象徴的に分からせるためにこの11月3日に明治憲法をつぶしたわけです。」いやあ、事実とはまったく異なるこんな認識...
2025.04.27 07:55NEAとAFT、トランプ大統領の教育省解体を阻止するため提訴 ブルック・シュルツ著 — 2025年3月24日 https://www.edweek.org/policy-politics/nea-aft-sue-to-block-trumps-education-department-dismantling/2025/03
2025.04.25 00:45主幹教諭ー指導教諭ー主務教諭ー教諭という階層今国会で審議されている、何とも長い名前の「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律案」(略:給特法一部改正) 公立学校の教員に「残業代」を支給しない代わりに出している「教職調整額」を現在給料の4%を、来年度から1%づつ挙げ、最終的には10%にすることが改正案のメインであるが、もう一つ大きな改正事項がある。 「主務教諭」という新しい職を教員制度に位置付けるというもの。 実はこの新しい「主務教諭」が、これまでの制度のなかでどこに位置づくのかがはっきりしなかった。いろいろ調べてみたら、次のように主幹教諭と教諭との間に設けられるという説明が多くあった。
2025.04.21 08:55伊集院九華の足跡をたどる その1足利学校第七代庠主(しょうしゅ)となった大隅国出身の伊集院九華に関する興味深い論文がある。大隅史談話会の会誌「大隅』の第一号に寄せられた永井彦熊氏の原稿である。同誌にあった論文のコピーを鹿児島県立図書館から取り寄せたものである。古い雑誌コピーであるため判読できない文字が多々あった。その部分は?としている。 なお今回は全文を掲載できないので、その1とする。
2025.02.13 06:36 『教育と文化』第100号をもって廃刊に私が所員、復代表、代表(後に所長)として関わっていた国民教育文化総合研究所の季刊誌『教育と文化』が第100号をもって廃刊することになった時、求められた書いた一文である。
2025.02.04 23:50イタリアの週刊誌「キリスト家族」(1993年3月24日号)のインタビュー記事kiriauto 1992年4月から1993年3月の一年間、イタリアのミラノ大学での在外研究でミラノに滞在した。日本への帰国の直前に「なぜ、イタリアの教育を研究に来たのか?」というインタビューを受けたことがある。同時に、日本の受験競争についての質問も受けた。
2024.12.28 08:42「大隅の鴻儒・九華と足利学校」について*「鴨着く島」というタイトルでブログを書いていらっしゃる鹿屋市在住の方に問い合わせたことに対する以下のようなコメント(2019年11月13日付)をいただいていたのに、2024年12月27日にようやく気がついた。非常に貴重な御指摘なので、ここに引用させていただくことにした。2019-11-13 09:59:05 | おおすみの風景