• WORKS
  • BLOG
  • ページ
  • PROFILE
2025.10.20 01:55
「大隅の鴻儒九華と足利学校 」
『大隅史談会誌 創刊号』(昭和29年)所収*鹿児島県立図書館のコピーサービスで取り寄せた下記論文を書き起こしたみた。長時間を要した。判読できない漢字がいくつかあったので、そこは?と記している。途中、掲載されている漢詩については今後、読み解いて行きたい。論者は当時の大隅史談会会長の永井彦熊さんである。 大隅の鴻儒(儒教の大学者のこと)九華と足利学校  その1                                                                                                                        永 井 彦 熊     足利学校と三州人&...
2025.09.13 08:06
広田照幸他「戦後日本の教育労働運動の構造とそれが教育政治に与えた影響に関する実証的研究」に関連するヒアリング その2
 日本社会党「教育改革第1次案」作成について 広田 その次の時期に進みます。前回のお話の中で、(日本社会党)教育改革第1次案を(日本)社会党が作ったときに、嶺井先生が協力されたという話でした。そこで社会党の議員のお名前がいっぱい出てきたんですけども、改革案作りの際に、当時のこういう議員さんたちは、どういうご意見とかご発言とかがあったんですか。そこら辺をちょっと教えてください。 嶺井 発言はいろいろされていましたけれど、具体的にどうこうというのはよく覚えてないですね。   この中で言うと、久保(亘)さんと安永(秀雄)さん、中西(績介)さんが高教組(高等学校教職員組合)。馬場(昇)さんも高教組かな。木島(喜兵衛)さん、粕谷(照...
2025.09.12 23:36
広田照幸他「戦後日本の教育労働運動の構造とそれが教育政治に与えた影響に関する実証的研究」に関連するヒアリング その1
嶺井正也氏聞き取り記録     2016年12月23日 銀座ルノアール 飯田橋西口店 貸会議室   聞き手 広田照幸、香川七海、松嶋哲哉 *録音掘り起し原稿に若干修正を加えている。分量が多いので何回かに分けて掲載
2025.07.01 06:47
小佳喜弘編『障害児の共生教育運動』(東京大学出版社 2019年)を読む No.1
 この大著の副題は「養護学校義務化反対をめぐる教育思想」。もっと早くにコメントすべき本だった。 同書の存在を知った時、東京大学の研究者グループがこんな本を出したことが信じられなかった。故持田栄一教授以外に、養護学校義務化反対の運動と思想を好意的に取り上げる研究者がいたことに驚いてしまった。 内容に触れる前に、先ず、目次をみておきたい。すべてについて触れることはできないが、第Ⅳ部第13章「教育学における応答ー少数の教育学者たちによる理論的挑戦」は、私自身についても触れているだけでなく、尊敬する先輩だった故岡村達雄さんの思想と理論を詳細に論じているので。次回に触れることにする。序 章 養護学校義務化反対運動が提起したこと(小国喜弘)  第一節 問...
2025.07.01 06:47
小佳喜弘編『障害児の共生教育運動』(東京大学出版社 2019年)を読む No.1
 この大著の副題は「養護学校義務化反対をめぐる教育思想」。もっと早くにコメントすべき本だった。 同書の存在を知った時、東京大学の研究者グループがこんな本を出したことが信じられなかった。故持田栄一教授以外に、養護学校義務化反対の運動と思想を好意的に取り上げる研究者がいたことに驚いてしまった。 内容に触れる前に、先ず、目次をみておきたい。すべてについて触れることはできないが、第Ⅳ部第13章「教育学における応答ー少数の教育学者たちによる理論的挑戦」は、私自身についても触れているだけでなく、尊敬する先輩だった故岡村達雄さんの思想と理論を詳細に論じているので。次回に触れることにする。序 章 養護学校義務化反対運動が提起したこと(小国喜弘)  第一節 問...
2025.07.01 06:46
小佳喜弘編『障害児の共生教育運動』(東京大学出版社 2019年)を読む No.1
 この大著の副題は「養護学校義務化反対をめぐる教育思想」。もっと早くにコメントすべき本だった。 同書の存在を知った時、東京大学の研究者グループがこんな本を出したことが信じられなかった。故持田栄一教授以外に、養護学校義務化反対の運動と思想を好意的に取り上げる研究者がいたことに驚いてしまった。 内容に触れる前に、先ず、目次をみておきたい。すべてについて触れることはできないが、第Ⅳ部第13章「教育学における応答ー少数の教育学者たちによる理論的挑戦」は、私自身についても触れているだけでなく、尊敬する先輩だった故岡村達雄さんの思想と理論を詳細に論じているので。次回に触れることにする。序 章 養護学校義務化反対運動が提起したこと(小国喜弘)  第一節 問...
2025.07.01 06:46
小佳喜弘編『障害児の共生教育運動』(東京大学出版社 2019年)を読む No.1
 この大著の副題は「養護学校義務化反対をめぐる教育思想」。もっと早くにコメントすべき本だった。 同書の存在を知った時、東京大学の研究者グループがこんな本を出したことが信じられなかった。故持田栄一教授以外に、養護学校義務化反対の運動と思想を好意的に取り上げる研究者がいたことに驚いてしまった。 内容に触れる前に、先ず、目次をみておきたい。すべてについて触れることはできないが、第Ⅳ部第13章「教育学における応答ー少数の教育学者たちによる理論的挑戦」は、私自身についても触れているだけでなく、尊敬する先輩だった故岡村達雄さんの思想と理論を詳細に論じているので。次回に触れることにする。序 章 養護学校義務化反対運動が提起したこと(小国喜弘)  第一節 問...
2025.06.07 02:19
教育インタナショナルだより
読者の皆様へ  世界中で、教育システムを含む最も弱い立場の人々を標的とする極右(far-right)イデオロギーの、憂慮すべき急増を目の当たりにしています。教室から国家政策の議論に至るまで、苦労して勝ち取った権利が攻撃されています。偽情報(disinformation)が蔓延するにつれ、教育、そして教員の学問の自由と自律性は、戦場であると同時に、希望の光でもあります。  しかし、私たちは真にインクルーシブな世界を築くための闘いを決してやめません。組合の組織化、アドボカシー、支援、教育など、あらゆる手段を講じることで、真の変化を実現することができます。  私たちの組合は最前線に立ち、インクルーシ...
2025.05.27 21:57
伊集院九華の足跡 その2
  鹿児島県大隅地方の郷土史を研究しているグループのリーダーだった永井彦熊氏の論考「大隅の鴻儒九華と足利学校」(『大隅史談話 創刊号』所収)の書き起こし文章を引き続き掲載する******************************************九華歸國の意志然し九華も寄る年波の繁くして故郷懐しくなったのであろう。学校は八世校主宗銀に譲り、大隅の故郷へ歸らんと発足した。時に永禄三年九華六十一歳、周易一百日の講義を終へ歸途についた。時に織田信長が駿遠参の雄   今川義元を桶狭間に破った年である。 此の事文選三十九巻末に左の如く記してある。  九華六十一歳周易一百之会十有六度伝授   之徒以上百人也欲赴郷梓之時云々 とあり、此の戦国禍...
2025.05.10 07:36
5月3日「憲法記念日」、沖縄での西田昌司議員発言へのコメント その2
すでに本日5月10日の拙ブログで、この発言への最初のコメントをかいたが、彼の講演を最初からきき、あらためて追加のコメントを書くことにした。西田議員は冒頭で次のように発言している。「日本国憲法の公布日は11月3日、今では文化の日であるが、以前は明治節、すなわち明治天皇の誕生日である。つまり、明治憲法といわれた大日本帝国憲法をなくして、日本国憲法に振り替えた、と。まさにわざわざ明治天皇の誕生日にやっているわけで、まさにこれは占領政策そのものなんですよ。要するに、アジア唯一の独立国で憲法をもった日本をアメリカが征服して、日本人に占領されたということを象徴的に分からせるためにこの11月3日に明治憲法をつぶしたわけです。」いやあ、事実とはまったく異なるこんな認識...
2025.04.27 07:55
NEAとAFT、トランプ大統領の教育省解体を阻止するため提訴
                     ブルック・シュルツ著 — 2025年3月24日 https://www.edweek.org/policy-politics/nea-aft-sue-to-block-trumps-education-department-dismantling/2025/03
2025.04.25 00:45
主幹教諭ー指導教諭ー主務教諭ー教諭という階層
今国会で審議されている、何とも長い名前の「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律案」(略:給特法一部改正) 公立学校の教員に「残業代」を支給しない代わりに出している「教職調整額」を現在給料の4%を、来年度から1%づつ挙げ、最終的には10%にすることが改正案のメインであるが、もう一つ大きな改正事項がある。 「主務教諭」という新しい職を教員制度に位置付けるというもの。 実はこの新しい「主務教諭」が、これまでの制度のなかでどこに位置づくのかがはっきりしなかった。いろいろ調べてみたら、次のように主幹教諭と教諭との間に設けられるという説明が多くあった。

嶺井正也の教育情報

日本やイタリア、国際機関の公教育政策に関するデータ、資料などを紹介する。インクルーシブ教育、公立学校選択制、OECDのPISA、教育インターナショナルなどがトピックになる

記事一覧

Copyright © 2025 嶺井正也の教育情報.